古事記の、いちばん最初に現れる
古事記で、いちばん最初に名前が出てくる神様だよ。天の世界・高天原に現れ、やがて姿を隠すんだ。何かをつくったり、誰かと戦ったりする場面は書かれていない。でも、長い神様の物語は、この名前から始まる。
家族や仲間は?タカミムスビ、カミムスビと合わせて造化三神と呼ばれる。
天の作戦を動かす、神話のフィクサー
たとえるなら、天の作戦を動かすフィクサー。フィクサーって、大事な計画を進めたり、人を動かしたりする役のことだよ。「地上へ誰を送る?」と相談する場面にも、神武天皇の旅を助ける場面にも登場。最初に出て終わり、じゃないんだ。タカギという名前でも出てくるよ。
家族や仲間は?最初に現れる三柱の一柱。アマテラスと一緒に、天から地上へ神様を送り出す。
ピンチの命をつなぐ、頼れる助っ人
たとえるなら、ピンチの命をつなぐ、頼れる助っ人。大国主が命を落とすと、その母の願いを聞いて、助ける神様たちを送り出すんだ。さらに、大国主と国をつくるスクナビコナの親でもある。「え、ここもつながるの?」が見つかる神様だよ。
家族や仲間は?最初に現れる三柱の一柱。スクナビコナの親で、大国主の命も助ける。
国を生み、次の世代へつなぐ
イザナミと一緒に、日本の島々や神様を生む神様だよ。イザナミに会いたくて、亡くなった人の世界まで追いかけるんだ。その帰りに体を洗うと、アマテラスたちが誕生。家族の話が、次の神様の話につながっていくよ。
家族や仲間は?イザナミの夫。みそぎから三柱の神様が誕生。
国生みから、死者の世界へ
イザナキと一緒に、島々や神様を生む神様だよ。でも、火の神様を産んだときのやけどで亡くなってしまう。そこから、亡くなった人の世界・黄泉の国の話へ。命が生まれることと、大切な人との別れをたどる物語なんだ。
家族や仲間は?イザナキの妻。国生みの二柱の一方。
世界を照らし、天を治める
天の世界の中心にいる、太陽の神様。スサノオの乱暴な行いにおびえて、岩の戸の奥に隠れてしまうことも。そんなときは、みんなが知恵を出して助けるんだ。孫のニニギを地上へ送り出す、おばあちゃんでもあるよ。
家族や仲間は?ツクヨミ・スサノオとともに誕生。ニニギの祖母。
夜の世界をまかされた神様
イザナキが右目を洗ったときに生まれ、夜の世界をまかされた神様だよ。でも実は、古事記での出番は少なめ。「どんな性格?」は、この本だけではよく分からないんだ。名前は有名でも、書かれていることは少ない神様もいるよ。
家族や仲間は?アマテラス・スサノオと同じ、みそぎの場面に登場。
乱暴もする。人も助ける。
天の世界では、大暴れして追い出される。でも出雲では、大蛇のオロチを倒して家族を助けるんだ。「困った神様? 頼れる神様?」と、一言では決められないよね。大国主に難しい試練を出す場面にも登場するよ。
家族や仲間は?アマテラスの弟。クシナダヒメの夫。スセリビメの父。カムオオイチヒメとの間には、大年神とウカノミタマが生まれる。
踊りと対話で、場を動かす
アマテラスが隠れた岩戸の前で踊り、神様たちを大笑いさせる。その笑いが、岩戸を開くきっかけになるんだ。ニニギが地上へ向かうときには、道に立つサルタヒコに声をかけるよ。踊りだけじゃない活躍にも注目!
家族や仲間は?アマテラスを迎える場面と、ニニギを送る場面をつなぐ。
出雲で、新しい家族を結ぶ
毎年オロチに娘をさらわれてきた家族の、最後に残った娘だよ。スサノオに助けられ、二人は夫婦になって出雲で暮らし始めるんだ。本人がどんな気持ちだったかは、古事記には詳しく書かれていないよ。
家族や仲間は?アシナヅチ・テナヅチの娘。スサノオの妻。
助けられながら、国をつくる
うさぎを助けた、あの神様! 若いころはオオナムヂという名前だったんだ。何度もピンチになるけれど、母やスセリビメ、仲間に助けられて国をつくる。国を譲るか決めるときは、子どもたちの考えも聞くよ。
家族や仲間は?スセリビメと結ばれる。コトシロヌシとタケミナカタの父。スクナビコナは国づくりの仲間。
危険を知り、助ける方法を伝える
スサノオの娘で、大国主と夫婦になる神様だよ。父のスサノオが大国主に難しい試練を出すと、切り抜けるための道具と使い方を教えるんだ。大国主の成功をたどると、「ここでも助けていたんだ!」と気づくはず。
家族や仲間は?スサノオの娘。大国主の妻。
小さな体で、大きな国づくり
小さな船で海の向こうからやってくる、小さな神様。でも、まかせられる仕事は大きい! 大国主と一緒に国をつくる、大切な仲間なんだ。親は、世界の始まりに出てきたカミムスビだよ。
家族や仲間は?カミムスヒの子。大国主の国づくりの仲間。
話し合いも、力比べも。天からの使い
天の神様たちの使いとして、大国主のもとへ。「この国を譲ってほしい」と伝え、タケミナカタとの力比べにも勝つんだ。後の神武天皇の旅では、この神様の剣が危機を救うよ。名前の似たタケミナカタとは、別の神様。
家族や仲間は?古事記では剣の神・伊都之尾羽張神の子として遣わされる。タケミナカタは国譲りの相手。
天から来た、地上の新しい世代
アマテラスの孫で、仲間と一緒に天から地上へ降りてくる神様だよ。地上では、山の神様の娘と結婚するんだ。大きな役目をもつけれど、見た目で相手を選んだり、妻を疑ったりもする。神武天皇につながる家族の物語は、ここから先も続くよ。
家族や仲間は?オシホミミの子。アマテラスの孫。ホオリの父。
天から来る一行の、道案内
ニニギたちが地上へ向かうと、天と地の道に立っている神様が。それがサルタヒコ。「何をしに来たの?」とウズメに聞かれると、道案内に来たと答えるんだ。知らない土地へ進むとき、案内役がいると心強いよね。
家族や仲間は?天孫降臨で、ウズメと対話しニニギを導く。
言葉と祭りで、神様を迎える
岩戸の前で、神様に語りかける特別な言葉「祝詞」をとなえる神様だよ。ニニギが地上へ降りるときにも、一緒についていくんだ。春日大社にも祀られていて、中臣氏という一族の始まりの神様として伝えられているよ。
家族や仲間は?岩戸・天孫降臨の両方に登場。中臣氏の祖先神とされる。
花の名をもち、天と山を結ぶ
山の神オオヤマツミの娘で、ニニギと結婚する神様だよ。おなかの子の父親を疑われると、火をつけた産屋で子を産む、激しい場面もあるんだ。花のような名前だけど、物語を読むと、かわいいだけでは語れない姿が見えてくるよ。
家族や仲間は?イワナガヒメの妹。ホデリ・ホオリたちの母。
岩のように続く命を託される
コノハナノサクヤヒメのお姉さん。妹と一緒にニニギのもとへ行くけれど、送り返されてしまうんだ。父がこの神様に託したのは、岩のように長く続く命。見た目だけで選ぶと、大切なものを見逃すかも。そんな読み方もできる話だよ。
家族や仲間は?オオヤマツミの娘。コノハナノサクヤヒメの姉。
海の猟をする、兄
海で魚などをとるのが得意な、お兄さん。弟に釣り針をなくされて、「元の針を返して」と求めるんだ。弟はその針を探して、海の神様の宮へ。きょうだいのけんかが、大きな旅につながっていくよ。
家族や仲間は?ニニギとコノハナノサクヤヒメの子。ホオリの兄。
山から、海の世界へ旅する
山で獲物をとるのが得意な、弟だよ。兄の釣り針をなくして、海の神様の宮へ探しに行くんだ。そこでトヨタマヒメと出会い、夫婦に。天から始まった家族が、山、そして海の家族ともつながっていくよ。
家族や仲間は?ニニギの子。トヨタマヒメの夫。ウガヤフキアエズの父。
海から来て、次の世代を生む
海の神様の娘で、ホオリと夫婦になるよ。地上で子を産むけれど、約束を破られて本来の姿を見られ、海へ帰ってしまうんだ。その後も、妹に子どもの世話を頼んだり、歌で気持ちを伝えたり。離れても、家族の話は続くよ。
家族や仲間は?ホオリの妻。タマヨリビメの姉。神武天皇の祖母。
海の家族から、神武天皇のお母さんへ
海へ帰った姉トヨタマヒメに代わって、子どもの世話をする神様だよ。後に、その子のウガヤフキアエズと夫婦になり、神武天皇たちの母になるんだ。ほかの話にも同じような名前が出てくるけれど、いつも同じ神様とは限らないよ。
家族や仲間は?トヨタマヒメの妹。神武天皇の母。
神様の家族と、初代天皇をつなぐ
名前、長いよね。生まれるための小屋の屋根が、ふき終わらないうちに生まれたことと結びついているんだ。父はホオリ、母は海の神様の娘トヨタマヒメ。そして、この人の子が神武天皇。家族のつながりが、ここで大きな節目を迎えるよ。
家族や仲間は?ホオリとトヨタマヒメの子。神武天皇の父。
古事記が語る、初代天皇
後に神武天皇と呼ばれる人だよ。日向から東へ旅をして、神様の助けや人々との出会いを重ね、大和の橿原で国を治めたと古事記は語るんだ。神様の家族の話が、初代天皇の話へつながるところだよ。
家族や仲間は?ウガヤフキアエズとタマヨリビメの子。
力比べから、諏訪の地へ
大国主の子で、国譲りのときに「力比べで決めよう」と天の使いに挑む神様。相手のタケミカヅチに敗れ、信濃の諏訪へ逃れて、国を譲ることを認めるんだ。春日大社の神様は相手のタケミカヅチ。似た名前だから、ここを見分けよう。
家族や仲間は?大国主の子。コトシロヌシも同じ父をもつ。
食べ物の名をもつ、お稲荷さんの神様
お稲荷さんでおなじみの神様が、実はスサノオの子! 「ウカ」は食べ物にかかわる言葉なんだ。古事記では家族の名前が並ぶところに登場し、後に稲荷の信仰と結びついていくよ。伏見稲荷大社や笠間稲荷神社などに祀られているんだ。
家族や仲間は?スサノオと神大市比売の子。大年神と同じ両親をもつ。
実りを願う「年」の神様
「トシ」は、お米などの実りとつながる言葉だよ。ウカノミタマとは、同じお父さん・お母さんから生まれたきょうだい。お正月に迎える年神様にも豊作を願う気持ちが重なるけれど、土地によって伝え方が違うんだ。
家族や仲間は?スサノオと神大市比売の子。ウカノミタマときょうだい。
国譲りに、答えを出す子
大国主が「国を譲ってほしいと言われたけど、どう思う?」と相談する子だよ。鳥や魚をとりに出かけていたところを呼ばれ、国を譲ることに賛成するんだ。後の時代には、今宮戎神社などでえびすさまとして祀られるよ。
家族や仲間は?大国主と神屋楯比売命の子。タケミナカタも大国主の子。
海を漂う物語と、えびす信仰
イザナキとイザナミの子で、草の一種・葦でつくった船に乗せられ、海へ流されるんだ。その後どうなったかは、古事記のこの場面には書かれていないよ。西宮神社では、後に伝わった話の中で、えびすさまと結びついていくんだ。
家族や仲間は?イザナキとイザナミの子。大国主の子ではない。